超音波溶着時の「防音 = 遮音 + 吸音」

超音波溶着のおはなし

超音波溶着時には、副産物として大きな音が出てしまいます・・・。

超音波溶着は、工具ホーンの上下方向の打撃による摩擦熱でプラスチックを溶かしています。
よって、工具ホーンがプラスチックを叩く音が騒音となって出てしまいます。
超音波の発振による超音波自体の音も多少は聞こえますが、溶着時の騒音のほとんどは、プラスチックと工具ホーンとの衝突音となります。

超音波というくらいなので、打撃音も高い音になります。
『キーン』『ギャン』という風に表現したくなる様な音です。
そしてこの種類の音は、一般的に耳障りな音として聞こえます。

さて、防音についてです。

防音とは『防音 = 遮音 + 吸音』と考えて下さい。

遮音のみでは音の進行方向を変えるだけで、違う場所に影響が出てしまいます。
防音のみでは音の直進性に負けてしまい、通り抜けてしまいます。

ですので、遮音で何度か反射させている間に、吸音していくという方法が一般的になります。
言い換えれば、鉄板の様なもので外に出さずに何度か反射させている間に、柔らかいスポンジの様なもので吸音するという防音ボックスが有効になります。

ただし、作業者側が扉になっていないと作業できませんので、費用も作業時間も増えてしまうというデメリットも発生してしまいます。

結論としては、

作業者のみの事を考えると『耳栓』が、

周囲の作業者の事も考えると『防音装置(ボックス)』

という事になります。

miyake

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20年間プラスチックの溶着の世界に身を置いています。本来外部には秘密にしておきたい内容もここには掲載しています。超音波溶着に関する知識やTipsをできるだけ余すところなく発信しています。ご質問があればお気軽にお問い合わせください。

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