携帯電話用部品(ABS+PC+塗装)

超音波溶着の実績例

塗装された部品の溶着でした。

塗装の種類及び色目によって左右されるのでしょうが、意外とスムーズに量産に入る事が出来ました。

超音波振動のダメージが溶着の裏面(製品としては表面)に伝達しない様に、周波数の高い機械を選定しました。

周波数の低い振動は樹脂の中を通り遠くまで伝わりやすく、周波数の高い振動は伝わりにくいという性質を持っています。この性質をうまく使い分けて、少しでも量産性を上げていく事を心がけています。

また、当然の事にはなるのですが、溶着部はしっかりとマスキングして頂き、塗装しないでください。

塗装を突き破る事も出来るでしょうが、突き破るためにもエネルギーを必要とするため、裏面への傷など悪影響が出ます。

以前も書きましたが、超音波溶着は事前準備でほとんど勝負が決まっています。

準備段階で出来る事は全て対応して頂いた方が良いと思います。宜しくお願いします!

miyake

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20年間プラスチックの溶着の世界に身を置いています。本来外部には秘密にしておきたい内容もここには掲載しています。超音波溶着に関する知識やTipsをできるだけ余すところなく発信しています。ご質問があればお気軽にお問い合わせください。

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