塗装された部品の溶着でした。
塗装の種類及び色目によって左右されるのでしょうが、意外とスムーズに量産に入る事が出来ました。
超音波振動のダメージが溶着の裏面(製品としては表面)に伝達しない様に、周波数の高い機械を選定しました。
周波数の低い振動は樹脂の中を通り遠くまで伝わりやすく、周波数の高い振動は伝わりにくいという性質を持っています。この性質をうまく使い分けて、少しでも量産性を上げていく事を心がけています。
また、当然の事にはなるのですが、溶着部はしっかりとマスキングして頂き、塗装しないでください。
塗装を突き破る事も出来るでしょうが、突き破るためにもエネルギーを必要とするため、裏面への傷など悪影響が出ます。
以前も書きましたが、超音波溶着は事前準備でほとんど勝負が決まっています。
準備段階で出来る事は全て対応して頂いた方が良いと思います。宜しくお願いします!