IQOSカバー(その2)

超音波溶着の実績例

対象物は前回の記事(IQOSカバー(その1))と同じなのですが、知識として得るものが全く違うので再登場となります。

デザイン重視となると、様々な形のものを溶着しなければなりません。

今回の形状には、細い部分を突き合わせた様な溶着部がありました。

細いので振動が伝わるか心配な所なのですが、実はこういった箇所は非常に良く振動します。

問題は受け側の方です。溶着時は振動して欲しくない受け側が、細い為に共振してしまい、摩擦熱が発生しにくい状況となりました。

よって、溶着が非常に弱くなってしまいました。改善策としては受治具に追加工を施し、溶着時に受け側が共振しにくくしました。

miyake

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20年間プラスチックの溶着の世界に身を置いています。本来外部には秘密にしておきたい内容もここには掲載しています。超音波溶着に関する知識やTipsをできるだけ余すところなく発信しています。ご質問があればお気軽にお問い合わせください。

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