チェックバルブ(PA)

超音波溶着の実績例
(※)表紙の写真はイメージ写真です。実際の製品等とは一切関係ありません。

PA(ナイロン)の溶着でした。

ナイロンと聞いて、まず注意しなければならないのは、吸水です。

超音波溶着は、吸水しているかしていないかで、溶着状況が大きく変わります。

成型直後は伝達性が良く、クラックを注意しなければなりません。

成型後しばらく経ってからは吸水してしまい、超音波振動の伝達性も悪く、
水分により温度上昇も阻害され、結果として溶着強度が不均一になります。

この異なる二つの状況を一つの溶着条件で対応する事は出来ないので、製品を常にどちらかの状態に一定にしてもらう必要があります。

だいたいは前者の吸水していない状態を選び、溶着前に乾燥炉に入れるか、成型機の横で溶着するという事になります。

取り扱いの難しい樹脂となりますので、商品を立ち上げる際は、その辺りの段取りも踏まえて良く検討しておく事をお勧めします。

miyake

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20年間プラスチックの溶着の世界に身を置いています。本来外部には秘密にしておきたい内容もここには掲載しています。超音波溶着に関する知識やTipsをできるだけ余すところなく発信しています。ご質問があればお気軽にお問い合わせください。

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