ABS+PMMA(アクリル)の溶着でした。
のぞき窓はPMMA、本体はABSです。
本体は成型品なのですが、のぞき窓は成型ではなく板材から削り出して製作していました。
何度目かの試作の際に、溶着強度が非常に弱くのぞき窓が弱い力でも取れてしまう現象が出てしまいました。
成型の寸法は何も変えていないし、のぞき窓の材料も同じという事でしたので、みんなで頭をひねっていました。
結果としては、のぞき窓がハードコートされたPMMAから削り出していた事が判りました。
溶着部(界面)にハードコートが残っており、これが溶着の際に異物となり強度が上がらない事が原因であると判断しました。
超音波溶着は成型品の溶着がほとんどで、板を加工して溶着という案件はほとんどありませんが、もしそのような案件がありましたら要注意です。