シェーバー、ABS+PMMA(アクリル)の異種材料溶着

超音波溶着の実績例

ABSPMMA(アクリル)の溶着でした。

異種材料において代表的な組み合わせです。

異種材料の溶着において重要な事は、リブ(溶けシロ)をどちらの材料に設けるかという事です。

リブとは、あえて溶けやすい状況を作っていると考えて下さい。

もし、溶けやすいリブが融点の低い材料側に付いていると、非常に溶けやすい状況になってしまいます。

この状況で超音波振動を与えても、リブだけがすぐに溶けてしまい相手側の材料が全く溶けず、結果として溶着には至りません。

見た目にバリが出て溶着しているように見えても、リブだけが溶けたバリを見ているだけで、強度が出ていません。

異種材料に限らず、リブが溶ければ強度が出ているという考えは危険です。

条件出しの際には何個も破壊し、しっかりと現物確認をしましょう。

miyake

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20年間プラスチックの溶着の世界に身を置いています。本来外部には秘密にしておきたい内容もここには掲載しています。超音波溶着に関する知識やTipsをできるだけ余すところなく発信しています。ご質問があればお気軽にお問い合わせください。

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