ドライヤー(PBT+ガラス20%)

超音波溶着の実績例

PBT+ガラス20%の溶着でした。

ノズル部なので耐熱性が必要だったのでしょう。

ガラス入りの樹脂に対しては、工具ホーンを鋼材で製作する場合がほとんどですが、従来通りのジュラルミンで製作して先端に超硬の粉を溶射するという方法もあります。
工具ホーンを鋼材で製作すると、蓄熱量が放熱量を大きく上回るため、工具ホーンの温度が上がってしまいます。
そうすると溶着の出来栄えにも影響が出てくるので、エアーで冷却しなければなりません。
その点ジュラルミン製の工具ホーンであれば、放熱性が高いので冷却はほとんど必要ありません。
もし必要になった場合でも、冷却はおもちゃの小さな扇風機でも十分です。
その他の鋼材製の工具ホーンのデメリットは、①高価である。②納期がかかる。③破断のリスクが高い。④非常に重たい。と言ったものです。
しかし、そのデメリットを凌駕する最大のメリットは、商品が凸凹していても対応できるというところです。
別の言い方をすれば、「ジュラルミン+超硬溶射」の工具ホーンは、フラットのものしか対応できないという事になります。
要はそれぞれにメリットデメリットがあるので、それを理解して上手に使い分けられる事が重要だという事です。

miyake

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20年間プラスチックの溶着の世界に身を置いています。本来外部には秘密にしておきたい内容もここには掲載しています。超音波溶着に関する知識やTipsをできるだけ余すところなく発信しています。ご質問があればお気軽にお問い合わせください。

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