ABS+PMMA(アクリル)の溶着でした。
異種材料において代表的な組み合わせです。
異種材料の溶着において重要な事は、リブ(溶けシロ)をどちらの材料に設けるかという事です。
リブとは、あえて溶けやすい状況を作っていると考えて下さい。
もし、溶けやすいリブが融点の低い材料側に付いていると、非常に溶けやすい状況になってしまいます。
この状況で超音波振動を与えても、リブだけがすぐに溶けてしまい相手側の材料が全く溶けず、結果として溶着には至りません。
見た目にバリが出て溶着しているように見えても、リブだけが溶けたバリを見ているだけで、強度が出ていません。
異種材料に限らず、リブが溶ければ強度が出ているという考えは危険です。
条件出しの際には何個も破壊し、しっかりと現物確認をしましょう。