PBT+ガラス20%の溶着で、以前より溶着しているものの増設案件でした。
工具ホーンをリピートで製作しましたが、溶着がうまくいかないとの連絡があったので現場に行きました。
超音波ウェルダー本体もチェックしましたが問題無し。
工具ホーンも指示通りの完全なリピート品となっていました。
ここで、お客さんから「こっちの自動機ではウマい事いってんねんけど・・・。」と言われたので行ってみると、片側の部品が縦型成形機からインサート成形されて、1分以内には自動機でそのまま溶着されていました。
要するに、成型品が温かい状態で溶着されていたという事です。
「これは同じにはなりません。」お客さんも理解して頂いたようですが、何とかこの商品を立ち上げないといけないらしく、何とかして欲しいとの事でした。
大手の家電メーカーさんでしたので無理だとは思ったのですが、「ホットプレートで溶着面を温めてから溶着したら?」と提案してみました。
見事にこの提案を受け入れて下さり、何と急遽よその家電メーカーのホットプレートを持って来てテストをしました。
結果は、完ぺきに出来てしまいました。
この案件から学んだ事は技術的な事ではなく、「言ってみるもんだなぁ」という交渉力(?)スキルが上昇した事でした。